VGA-100によるデコンボリューション機能について

 
VGA-100によるデコンボリューション機能について紹介します。

VGA-100はGC用UV検出器です。
測定波長領域は120~240nmです。
得られた吸収スペクトルの形状から化合物の定性、強度から定量を行います。
今回は本検出器のデコンボリューション機能を紹介します。

GC分析では分子量や沸点が近いもの、異性体などがカラムから共溶出してピークが重なることがあります。そのピークを化合物ごとに分離することをデコンボリューションといいます。

VGA-100は化合物の吸収スペクトルを用いてデコンボリューションを行います。吸収スペクトルは化合物によって特有のものなので異性体もVGA-100を用いれば分離することができます。

今回はアセトンとエタノールが共溶出したピークを分離して検量線を作成しました。
アセトンとエタノールの吸収スペクトルは以下の通りです。
得られたクロマトグラムは以下の通りです
ピークを拡大したのが次の図です。



このピークの吸収スペクトルは以下の通りです。


 

ソフトウェアはライブラリーにある吸収スペクトルと自動でフィッテングを行い、化合物の定性をします。今回の場合、得られた吸収スペクトル(紫色)はアセトン(緑色)とエタノール(赤色)の吸収スペクトルの合算という定性結果が得られました。次に分離した吸収スペクトルから共溶出したピークを分離した結果を示します。これらの作業はソフトウェアが自動で行うことができます。

 
アセトン、エタノールそれぞれのピーク面積を得ることが出来ました。濃度を変えて検量線を作成しました。

この検量線を使用してアセトンとエタノールの濃度比の異なる溶液を測定しました。
アセトン:既知濃度 40.29mM 測定濃度 39.44mM
エタノール:既知濃度 17.15mM 測定濃度 18.75mM

まとめ
VGA-100で得られたアセトンとエタノールの共溶出ピークをデコンボリューション機能で分離し、検量線を作成しました。
分離も検量線も良好な結果を得ることができました。
GC用UV検出器VGA-100はデコンボリューション機能によって化合物を分離することができ、吸収スペクトルから化合物を定性できるツールです。


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