VGA-100によるデコンボリューション機能について
今回はアセトンとエタノールが共溶出したピークを分離して検量線を作成しました。 アセトンとエタノールの吸収スペクトルは以下の通りです。 |
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得られたクロマトグラムは以下の通りです |

ピークを拡大したのが次の図です。![]() |
このピークの吸収スペクトルは以下の通りです。 |
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ソフトウェアはライブラリーにある吸収スペクトルと自動でフィッテングを行い、化合物の定性をします。今回の場合、得られた吸収スペクトル(紫色)はアセトン(緑色)とエタノール(赤色)の吸収スペクトルの合算という定性結果が得られました。次に分離した吸収スペクトルから共溶出したピークを分離した結果を示します。これらの作業はソフトウェアが自動で行うことができます。![]() |
アセトン、エタノールそれぞれのピーク面積を得ることが出来ました。濃度を変えて検量線を作成しました。 |
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この検量線を使用してアセトンとエタノールの濃度比の異なる溶液を測定しました。 アセトン:既知濃度 40.29mM 測定濃度 39.44mM エタノール:既知濃度 17.15mM 測定濃度 18.75mM まとめ VGA-100で得られたアセトンとエタノールの共溶出ピークをデコンボリューション機能で分離し、検量線を作成しました。 分離も検量線も良好な結果を得ることができました。 GC用UV検出器VGA-100はデコンボリューション機能によって化合物を分離することができ、吸収スペクトルから化合物を定性できるツールです。 |
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